■一般質問  質問者 石田しんご 品川区議会議員

 私は民主品川を代表して一般質問をいたします。
初めに、JR大崎短絡線について品川区のお考えをお伺いいたします。
今現在でも線路沿いの区民の方々は、新幹線と横須賀線の基準を超えると思われる騒音や振動の被害を日夜受けながら生活をしています。
それに加えて鉄粉の被害も、車が1週間でさびてしまうような深刻な問題を抱えています。


大崎短絡線をつくることによって交通の便はよくなるのかもしれませんが、沿線の方々の生活環境はどうなるのでしょうか。
今の計画では環境がよくなることは望めず、むしろ悪化するのではと懸念されています。電車の本数がふえればふえるほど、騒音、振動の被害は間違いなくふえることになります。さらに、あかずの踏切がふえ、鉄粉被害もふえることになります。


補助163号線の盤下げにおける水害への影響、そして、大崎短絡線は最短距離を通るために、まだ記憶に新しい尼崎の脱線事故の約半分の半径160メートルの急カーブを計画しており、尼崎のような事故が起こる可能性が非常に高くなります。
過去には、尼崎と同等の半径300メートルのカーブにおいて4件も脱線事故が起こっていたことも既に明らかになっています。


急カーブに加え、下り坂急勾配なので、ブレーキを今以上にかけることになります。そのブレーキによる騒音、鉄粉等の被害ははかり知れないものです。
さらには、車両が現在のホームではとまり切れないという理由で、大崎駅を五反田方面に伸ばすことによる周辺地域の住環境への影響も あります。こんなにも影響が悪化しそうな不安材料や事故の可能性が高くなるにもかかわらず、JRは地域住民への説明も少なく、
こうした不安材料の対策もとっていないように見受けられます。
ここで質問をさせていただきます。


初めに、補助163号線の盤下げについてお伺いします。この場所は、水害多発地域だというのに、線路との空間確保のため盤下げを行うと聞いております。盤下げを行うことにより、今まで以上に冠水の不安を抱えることになると思うのですが、品川区として道路を掘り下げる許可を出す予定なのでしょうか。
次に、平面交差が残ることについて、品川区としてのお考えをお伺いします。
JRが初めにこの大崎短絡線計画を説明された際には、横浜方面からの湘南新宿ラインの上りと横須賀線の下りとの平面交差の 危険回避を目的としていたにもかかわらず、いつの間にか平面交差を残し、この計画は特にラッシュ時の増発を目的とし計画しているとJRは計画の目的を変更しています。品川区として、この平面交差が残ることについてどのようなお考えをお持ちでしょうか。
また、目的が変更されたことについて、JRから品川区に対して説明があったのでしょうか。あわせてご答弁をお願いいたします。


続いて、住環境の悪化について質問させていただきます。 JRは増発を目的としていることから、電車の本数は間違いなくふえることになります。今現在でも騒音をはじめ、振動、鉄粉等の
大きな被害を受けていますが、さらにその被害は膨らむことになるでしょう。そして、急カーブ、下り坂急勾配のこの大崎短絡線ができることによって、あの尼崎のような事故をどうしても想像してしまいます。肉体的、そして精神的にも大きな影響が予想されます。


ことし行われた「明日の品川」に関するアンケート調査の中の、水、緑、環境および景観に関して重視すべき取り組みの項目で、 生活環境の状況を把握するため、騒音、水質、大気などの測定という回答が32.2%と高く、区民はとても高い関心があることがわかっています。区として品川区民の住環境が悪化することが予想されることについて、どのように考えておられますか。


また今後、どのような指導をJRに対してされていく予定なのかお聞かせください。
人は今までは、より早く、より軽く、より小さくなど便利さを追求してきました。これからは、環境を守り、昔の環境に戻すことが とても大事だと思います。新しいものをつくるときには、その以前よりも環境がよくなるものをつくっていくべきだと私は考えております。そして、事業者には、目先の利益のみ追求するのではなく、将来を見据えた事業を行っていただきたいと思っております。その思いを込めまして、質問をいたします。
この大崎短絡線事業計画について、品川区としての所見をお聞かせください。
次に、首都高速中央環状品川線について質問いたします。


既に品川区議会でこのことについてはさまざまな質問がされ、品川区としても、区民の声が区政に反映されるよう努力されていると 思います。しかし、品川区民の思いがまだまだ事業者に届いていないのではないかとの思いから質問をさせていただきます。
今の首都高速中央環状品川線の計画では、品川区内に3本、大井北、南品川、そして五反田に換気塔の建設が予定されています。


計画の大半の工事がここ品川区内で行われることになるにもかかわらず、東京都は品川区民に対してどこまで周知、説明をしてきたのでしょうか。五反田地区においては、公式なものはたったの2回のみ。そして影響が少ない地域では一度も行っていないと聞いております。
そうしたことから、東京都は説明責任を果たしていないと考えるしかありません。
ここで質問です。品川区として、東京都に対して区民に説明をするよう働きかけてきたと思いますが、今までの経過を見て、東京都がしっかりと区民に対して計画の周知、説明を行っているとお考えになりますか。もし説明、周知不足と考えるのならば、今後とも説明責任を果たすよう働きかけをするお考えはお持ちでしょうか。
五反田地区では、平成16年に高速道路品川線問題近隣町会合同連絡会を設立し、住環境のよくなることを望み、 この計画の抜本的見直しを求めております。子や孫に大気汚染を残したくないという思い、そして首都東京から世界に発信できる無公害道路をつくってほしいとの思いで活動されております。署名運動では、30町会と9団体の賛同を得て3万2,868名に 署名をしていただき、東京都に提出をされました。さらには、換気塔にかわるアイデアを全国公募し、よりすぐったアイデアを東京都に代案として示すなどの活動をしてきております。その代案はとても画期的なアイデアであり、無公害道路への可能性があるのではないかと考えます。


代案は、「パイプライン排ガス輸送システム」という案です。パイプラインは、石油など液状の物体を長距離輸送するシステムであるが、そのほかにも天然ガスや都市ガスにも使われているそうです。そのパイプラインの技術をトンネル内の排気、給気に使い、大型送風機を設置することにより、高速でほかの場所に設置する給排気処理施設に送るという案であります。そうすることによって、換気塔すべてが必要なくなることになります。


ここで質問をいたします。合同連絡会が公募して得た換気塔にかわるこの案について、品川区としての所見をお聞かせください。
最後に、環境問題への区としての取り組みについて3つお伺いいたします。
今、さまざまなところで環境問題への取り組みが注目されています。環境問題はすぐに結果が出るものではないが、取り組みが 1年おくれただけで何十年にもわたって影響が出てくる問題です。最近では、アジア太平洋経済協力会議において、地球温暖化対策で数値目標を掲げるなど、世界的にも環境問題への関心が毎年深まっていると思われます。企業投資家たちも、
今では投資をする際に、その企業がどのように環境に対して取り組んでいるのかを1つの投資のバロメーターにしているとお聞きします。


一般家庭においても、ごみの分別を徹底したり、エコバッグの活用をしたり、資源の再利用、リサイクルなど、さまざまなものを個人レベルでも取り組んでいます。
品川区では、ISO14001を平成13年から取得、その後も継続的な取り組みを維持するため、定期的に外部審査を受け、認証を更新し、努力を続けておられると思います。循環型社会づくりを進めていくため、また環境共生に向け環境への負荷を軽減するために、電気、ガス量を低減させたり、イントラネットを活用し紙類の削減をしたり、資源、ごみ量をISO管理対象とし、ごみの排出抑制と分別の徹底等の取り組みをし、さらに環境保全の取り組みとして環境啓発イベントの実施や、低公害車、軽自動車への転換、屋上・壁面緑化等の推進などなど、環境問題へ積極的に取り組んでいるものと思っております。


第1に、環境教育についてお伺いいたします。
子どもたちが成長していく中で環境問題を学ぶことは、環境に対して意識が高まり、大人になったときに当たり前のものとして環境に優しい考えを持つことができると思います。区内の学生、事業者等を含めた環境活動推進会議を設置したり、環境情報活動センターを開設して学習や情報の発信、交流の場を設けたりして環境問題に取り組んでいることは存じておりますが、
品川区として、環境と共生のための仕組みづくりの中に、学校における環境教育の推進と挙げられていますが、現状では、学校でどのような環境教育をされているのか。そして、今後具体的にどのような環境教育を行っていく予定なのかお聞かせください。


第2に、絶対高さ制限の導入について質問をいたします。
昨年の品川区議会定例会において質問が出された際に、品川区としては、土地の活用にかなりの制約を加えることになり、全区的な議論が必要だが、議論が未成熟のため、絶対高さ制限の導入は考えていないとのお答えでした。
しかし、東京都内の自治体では、相次いで建物の高さ制限に乗り出しています。都内では、新宿区、世田谷区、江戸川区、目黒区など、たくさんの自治体が取り組んでいます。都内のみならず、京都などでは、古い街並みを守る動きがあります。絶対高さ制限は、低層住宅街以外の住宅地や商業地などに設けることによって、容積率の規制だけでは高層化に歯どめがかけられないため、高さを制限することにより建物の規模を規制する。そうすることによって、近年増加している景観をめぐる近隣トラブルの防止をしていくことができるとともに、住環境を守ることができるのではないでしょうか。
そして、品川区は魅力ある景観資源をたくさん持っていると思います。それらを守るためにも、ぜひ地域の実情にあわせて絶対高さ制限の導入を検討、そして実現していただきたいのですが、いかがでしょうか。


第3に、品川区役所の壁面緑化についてお伺いいたします。
品川区では、平成元年から平成6年までの5年間の区内の緑被率の変化は10.88%から10.89%と横ばい状態だったのが、平成6年にみどりの条例を制定し緑化推進に努めた結果、平成11年には12%、平成16年には12.7%となり、着実に品川区内に緑がふえてきています。
さらには、区役所の屋上には、屋上緑化を進め、緑豊かな潤いのまちにするため、そしてヒートアイランド対策のため、積極的に取り組んでいると思っております。


ここで、提案とそして質問をいたします。
区が緑豊かな街づくりの先導的な役割を果たしていくためにも、品川区役所の建物全体に壁面緑化を行ってみてはいかがでしょうか。
地球環境を守る象徴的な建物になると思いますし、品川区が緑化を進めていくことを目で見える形ですることによって、もっと区民の皆様にも知ってもらうよいきっかけにもなると思うのですが、ぜひ前向きなご答弁をよろしくお願いいたします。
以上をもちまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ご清聴まことにありがとうございました。